この記事では、ヘッドウォータース(4011)の2021年第1四半期決算の評価と、今後の株価の見通しをまとめています。
これからヘッドウォータースの株式を買おうと考えている方、既に株式を保有しているけど保有し続けるか迷っている方の参考になると嬉しいです。
目次
ヘッドウォータースってどんな銘柄?
ヘッドウォータースの沿革 -ホームページから引用-
- 2005年11月:株式会社ヘッドウォータース設立
- 2014年06月:ロボットアプリ制作サービスを開始
- 2015年01月:「Pepper事業」、「PocketWorkMate事業」を開始
- 2016年03月:クラウドロボティクスサービスをリリース
- 2018年01月:マルチAIプラットフォーム「SyncLect(シンクレクト)」をリリース
- 2020年09月:東京証券取引所マザーズ市場(証券コード:4011)へ新規上場
ヘッドウォータースの事業内容
主な事業内容を以下にまとめました。
事業内容 | 内容(例) |
AIソリューション | 顧客企業の業務をAIシステムを用いて効率化 |
プロダクトサービス | SyncLect:AIデータ統合プラットフォーム Pocket WorkMate:人材育成の業務効率化ツール |
OPSサービス | システム運用・保守 |
DXサービス | DX支援、スマートシティソリューション開発 |
AIソリューション事業を中核としてサービスを展開。DX支援にも力を入れています。現場での使用が可能な、”実用的なAIシステム”の開発の経験が豊富であることと、技術力の高いエンジニア集団であることがヘッドウォータースの強みだと感じました。
ヘッドウォータースのファンダメンタルズ(2021年5月23日現在)
ヘッドウォータースの主なファンダメンタルズ情報をまとめました。比較対象として、かぶたんで”ヘッドウォータースと比較される銘柄”に出てきた、オプティムとチェンジの情報も入れています。
項目 | ヘッドウォータース | オプティム | チェンジ |
時価総額 (億円) | 104 | 1,392 | 2,215 |
株価(円) | 11,300 | 2,525 | 3,050 |
PER(倍) | 76.7 | 143 | 64.0 |
PBR(倍) | 13.58 | 32.63 | 7.56 |
自己資本比率 (%) | 84.0 | 68.2 | 78.6 |
上場して半年ということもあり、オプティムやチェンジに比べて時価総額はまだまだ小さいです。PERは時価総額/純利益ですので、PERが維持されると仮定すれば、純利益が増えるに連れて時価総額や株価が上がることが期待できます。
ヘッドウォータースの決算内容
2021年通期予想
まずはヘッドウォータースが開示している2021年通期予想と前年の通期実績を比較します。
項目 | 2020年通期 | 2021年通期(予想) |
売上高(億円) | 11.53 | 12.67 |
営業益(億円) | 1.69 | 1.97 |
売上営業利益率(%) | 14.66 | 15.55 |
ROE(%) | 26.89 | 14.88 |
売上高、営業益、利益率とも増加が予想されています。ROEは純利益/自己資本なので、自己資本を増やす予定なのかもしれません。
2021年1Q実績
次に、ヘッドウォータースが開示した2021年の通期予想に対して、2021年1Qの実績がどうだったのか、進捗とともにまとめました。
2021年1Q実績 | 通期進捗 | |
売上高(億円) | 2.77 | 21.9% |
営業益(億円) | 0.16 | 8.1% |
最終益(億円) | 0.11 | 5.6% |
売上営業利益率(%) | 5.8 | – |
1Qの決算なので、通期進捗としては25%を期待したいところですが、全項目において進捗が遅れているようです。季節要因がある可能性もありますので、今後の決算に期待です。
売上の内訳
売上の内訳を決算短信から見ていきます。
売上高(億円) | 全事業に占める割合 | |
AIソリューション | 1.33 | 48% |
プロダクトサービス | 0.14 | 5% |
OPSサービス | 0.34 | 12% |
DXサービス | 0.96 | 35% |
AIソリューション事業が約半分を占めていますが、DXサービスの割合も大きいです。今後始まるスマートシティソリューションの売上はDXサービスに組み込まれるのではと予想しています。
ヘッドウォータースの株価チャート
上場以降の株価のチャートは以下です。
業績の進捗が思わしくなかったことが嫌気され、2021年5月14日の決算発表の翌営業日にストップ安になってしまいました。
現在、少しずつ株価を戻しているところですが、しばらく値動きが弱い可能性があると思います。
ヘッドウォータースの今後の見通し
今後ヘッドウォータースが売上を伸ばすとすれば、AIソリューションまたはDXサービス事業ではないかと思っています。
筆者は特に、2021年5月10日にヘッドウォータースが開示した、”チェンジと連携したスマートシティ実現のためのサービスラインナップ強化へ”という材料に注目しています。
スマートシティ化は地域と事業者と国が一体になって進める事業であり、ヘッドウォータースの”実用的なAIシステム”が広く導入されれば、かなりの増益となり、それに応じて時価総額および株価も上がると期待しています(時価総額から2〜3倍は目指せると期待しています)。
まとめ
今回の記事ではヘッドウォータースの決算内容と今後の見通しを書かせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
今後も株式投資や仮想通貨投資について役に立つ情報を発信していきますので、良かったらお気に入りに登録して頂けるととても嬉しいです(≧▽≦)
最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました😊
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