この記事では、2021年7月に新規上場する注目IPO銘柄３選をまとめました。
この記事でピックアップする3つの銘柄は、IPO条件、事業内容、今後の成長性などから判断し、筆者が独自に選んだものです。あくまで投資は自己責任であり、必ずしも株価の上昇を約束するものではありませんのでご注意ください。
この記事の最後に、2021年7月IPO銘柄の事業内容、直近の売上高や営業益などのファンダメンタルズなどを一覧でまとめていますので、併せて参考にして頂けますと幸いです。
目次
No.3 注目銘柄
2021年7月の注目IPO銘柄No.3はアシロ（7378）です。
アシロは、弁護士業界とITを結びつけたリーガルメディアサイトの運営などを手掛けています。
- オファリングレシオ：70.8% （非常に高い）
- 売出比率：82.8%（非常に高い）
- 吸収金額：56.1億円（かなり大きい）
オファリングレシオ、売出比率、吸収金額ともかなり大きく、上場後の値動きはあまり強くないと推測します。一方で、離婚弁護士ナビ、浮気調査ナビ、交通事故弁護士ナビなど、幅広い弁護士の検索が可能であり、事業内容の将来性を評価し、No.3として選びました。
No.2 注目銘柄
No.2はランドネット（2991）です。ランドネットは中古不動産の買取販売やフォーム・リノベーション、不動産の仲介・管理を手掛けている会社です。
- オファリングレシオ：28.7% （普通）
- 売出比率：30.8%（普通）
- 吸収金額：15.1億円（普通）
オファリングレシオ、売出比率、吸収金額ともそれほど高くないので、上場後、それなりに買いが入るのではと推測します。物件の仕入れから、不動産の売買、賃貸管理、リフォーム・リノベーションまでワンストップで展開しており、売上高も伸び続けていることから、No.2に選びました。
No.1 注目銘柄
そして９銘柄のうちで最も注目したい銘柄 としてブレインズテクノロジー（4075）を選びました！ブレインズテクノロジーは文書やデータを効率的に分析・検索できるAIソフトの開発・提供を手掛ける会社です。
- オファリングレシオ：17.6% （低い）
- 売出比率：34.3%（許容範囲）
- 吸収金額：15.4億円（普通）
オファリングレシオが低く、上場後に株価が上がりやすいと推測します。デンソー、サントリー、アイシン等の大企業にも販売実績があり、AIは今後のテーマであることからNo.1として選びました。
IPO銘柄に投資する前にチェックすべきポイント
最後に、この記事で登場した、オファリングレシオ、売出比率、吸収金額の３つについて簡単に説明したいと思います。
オファリングレシオ
オファリングレシオ＝（公募株数+売出株数（OA含む））/ 上場時発行済株式総数 ×100
- オファリングレシオ：発行される株式の総数から、市場に供給される割合。
- 公募株数：公募として投資家に供給される株数。IPOとして抽選に申し込んで当選した投資家に”公募価格”で供給される。
- 売出株数：既存の株主（社長、取締役、ベンチャーキャピタルなど）が放出する株数。上場の報酬等として放出されることが多い。
- OA：オーバーアロットメントの略。上場後、投資家からの需要が大きいときに過熱感を抑えるために供給される売出株の一部。たいてい供給されるので売出株数に含める。
オファリングレシオが小さいほど市場に供給される量が少なく希少で人気の株になりやすい。一般的に20%〜30%以下が望ましいとされている。
売出比率
売出比率＝売出株数 （OA含む）/ （公募株数+売出株数（OA含む））
売出比率が大きいということは、既存の株主が放出・売却する割合が多いということ。大きすぎる場合は、上場によるキャピタルゲインが目的でないか疑う必要がある。一般的に20%〜30%以下が適正とされている。
吸収金額
吸収金額＝（公募株数+売出株数（OA含む））×公募価格
会社が市場から調達する金額。大きすぎると売り圧が大きく株価が上がりにくい。一般的に10億円以下は株価が上がりやすく人気になりやすいとされている。
2021年7月上場銘柄一覧
他の銘柄も見たいという方のために、2021年7月上場銘柄の一覧を以下にまとめておきましたので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
まとめ
2021年7月に新規上場する注目IPO銘柄３選を紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか？
これからも投資家の皆さんにとって役に立つ情報を配信していきますので、良かったらまた遊びに来て頂けると嬉しいです。
最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました！
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