本記事では本日2021/5/6に発表された、株式会社モダリスの決算内容を取り上げたいと思います。
これから医薬品関連企業に投資したいと考えている方が、少しでも参考になったと思えるような内容になっていると嬉しいです。
目次
モダリスってどんな会社?
モダリスはちょっと変わった会社名に聞こえるかもしれませんが、創薬技術(modality)が名前の由来です。
CRISPR-GNDMというゲノム編集のプラットフォーム技術を用いて、遺伝子疾患の治療薬の研究開発を行っています。
治験薬開発を専門としており、ある程度開発が進んだらライセンス契約により、パートナー企業に開発と販売の権利を売却するような事業モデルとなっているようです。
決算資料にはアステラス製薬、エーザイがパートナー企業として記載されていました。言い換えると主なお客様はこれらの製薬会社ということですね。
会社名:株式会社モダリス(英語表記:Modalis)
設立:2016年1月
上場日:2020年9月1日
事業概要:CRISPR技術を用いた医薬品開発、プラットフォーム技術提供
従業員数:22名 -ホームページから引用-
モダリスの決算内容
本日発表されたモダリスの決算内容は以下でした。
項目 | 2020年12月期 (百万円) | 2021年12月期(今期) 第1四半期(百万円) |
売上高 | 13 | 0 |
営業益 | -116 | -252 |
経常益 | -116 | -245 |
最終益 | -118 | 201 |
上記の決算結果と決算資料から、以下のことが分かります。
- 売上が0百万円なので、まだ遺伝子治療薬の開発中で、パートナー企業への販売には至っていなそう。
- 営業益・経常益の赤字拡大は、研究開発費と販管費の増大が原因。
- 売上がなく、営業益・経常益がマイナスなのに、最終益が黒字
なぜ最終益が黒字になったのかは決算資料に書かれていました。
最終益が黒字の理由
最終益が黒字になったのは、制度ロックアップ違反に対する違約金をモダリスが受け取ったためです。
具体的には大株主の片山さんが、株の売却を半年間制限されている(ロックアップ期間)にも関わらず、株をすべて売却したことに対する違約金として、モダリスは4億8千万円を受け取ることにしました。
決算資料にもかなりのページを使って説明が記載されていました。
今後のモダリスの株価予想
2020年9月上場以降のモダリスの株価チャートは以下です。
現在、2020年12月中旬の最安値に迫っています。
今回の決算の結果が悪材料として捉えられ、仮に明日以降の株価が1700円を割ってしまうと、1700円というラインが抵抗になり、しばらく弱い相場が続いてしまうのではないかと感じています。
一方、今後モダリスで遺伝子治療薬の開発が進み、パートナー企業への販売が実現した場合は、かなりの金額が売上に計上されることが期待できそうです。
まとめ
今回はモダリスの決算内容と今後の株価予想をまとめましたが、いかがでしたでしょうか?
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最後まで読んで頂いてありがとうございました!
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