今日は、最近ニュースや新聞で取りあげられている、GDPが昨年と比べて激減しちゃった問題について勉強していきたいと思います。
この記事を書こうと思ったのは、自分自身、高校時代に習った”GDP”が何のことかすっかり忘れてしまい、もう一度勉強し直そうと思ったからです。
僕と同じように、忘れてしまったー!という方の役に立つと嬉しいです。
目次
国内総生産(GDP)ってなに?
さて、国内総生産(GDP)とは何でしょう。以下はGoogle検索の結果です。
「国内総生産(こくないそうせいさん、英:Gross Domestic Product、略称:GDP)は、一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額のことである。」
わからん。
また、以下の数式も見つかりました。
「GDPはY=C+I+G+(X-M)という数式で表される。」
更にわからん。
その後、数時間ネットで調べたのですが、結局なんとなく理解するまで2時間以上かかりました。高校のときにちゃんと勉強しておくべきだった。
この記事では、めっっちゃ簡単にGDPとは何か、紹介したいと思います。
GDPを理解するために絶対に知らなくてはならないこと
GDPを理解するために絶対に知らなくてはならないことがあります。
「GDPには三面等価の原則が成り立つ」ということです。
これ、めっちゃ大事です。
この原則が成り立つことで「GDPは3つの観点から計算できる」のです。
え!そんなに色んな方法で計算できるの!?
順番に見ていくことで、数式Y=C+I+G+(X-M)の意味が分かります。焦らず慌てずいきましょう。
まずは、三面等価の原則となっている3つの観点とはなんでしょうか。
答えは、生産・消費・分配です。
順番に見ていきます。
生産面で見た国内総生産(GDP)
まずはこのグラフを御覧ください。
青い部分がコスト、赤い部分が付加価値を示しています。
- 農家が100円の小麦を生産(付加価値100円)
- 製粉業者が200円の小麦粉を生産(付加価値100円)
- パン屋が300円のパンを生産(付加価値100円)
このように、農家、製粉業者、パン屋はそれぞれ100円、合計300円の付加価値をつくっています。
もちろん日本では、パンだけでなく自動車や化粧品など、さまざまなモノが付加価値をつけて生産されています。
この付加価値に注目したGDPが、生産面で見た国内総生産(GDP)です。
消費面で見た国内総生産(GDP)
ここで気づくことがあります。
上のグラフで、付加価値の合計と消費のコストが等しくなっています。
つまり、消費の合計から、付加価値の合計、つまり国内総生産を計算することができるのです!
これが、Y=C+I+G+(X-M)です。
- Y:国内総生産(GDP)(国民所得とも呼ぶ)
- C:民間消費
- I:民間投資
- G:政府支出
- X:輸出
- M:輸入
消費以外に、投資とか支出とか出てきてるよ!
いいんです。投資も支出も消費みたいなもんです。笑
輸出と輸入の差し引きした分も国内での消費として計算。
ざっくりでしたが、色々と細かいこと気になる人は別のブログや教科書で勉強いただければと思います。
分配面で見た国内総生産(GDP)
パン屋さんは、売上の300円を次のように使いました。
従業員に80円、投資に50円、貯金に50円、税金で引かれる分で20円
どんな割り振りにするかはパン屋さん次第ですが、売上の使い道は、必ず100%になります。
これで三面等価の原則を説明することができました。
生産=消費=分配ですね!
GDPが減るとどうなるの?
GDPが減るということは、生産による付加価値が減る、消費が減る、分配が減るということになります。
特に分配が減ると、従業員に支払われる給料も減りますね。
困る。
このように、GDPが減るということは、自分の給料にも影響しかねないことなのです。給料が減ると消費が減るので、更に不景気になってしまう可能性がありますよね。
ちなみに日本のGDPはー26.3%でしたが、アメリカはー32.9%、EUはー40.3%でした。。
今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました!